今すぐ!手を温める方法~ハンドバス(手浴法)

今すぐ手を温めたい時、お湯に手を浸す「手浴(ハンドバス)」はとても効果的です。

朝の手のこわばりを和らげたり、温かい手で触れたい時、清潔と美しさを保つためなど・・

全身を温めるというより、温かく美しい手をつくる効果が期待できます。

お湯だけでできる簡単なハンドバスから、優雅なリラックスタイムのハンドバスまで、様々な楽しみ方をご紹介します。

手浴(ハンドバス)とは

容器に40~43度のお湯をはり、その中に手を浸すことで血行促進と清潔を保つ効果のある部分温浴のことです。目的によって名称も方法も様々なハンドバスをご紹介します。

材料:深めの洗面器(洗い桶など)、お湯(40~43℃)、ラップ

方法:洗面器にお湯をはり、その中に手首の上5センチくらいまでお湯につけます。手の指を温めるツボ(指間穴・虎口)を刺激しながら入ると、更に温まります。リラックスを目的にハンドバスをおこなう場合は5分以上楽な姿勢で入れるような体制をつくるのがポイントです。すぐにお湯の温度が下がってしまうので、ラップでふたをするか差し湯を用意しておくと良いでしょう。

ハンドバスの注意

温まって血管が緩んだ後は、いったん縮みます。体力がない時のハンドバスでは、必要以上に体温が奪われないようにタオルでしばらく包んだままにするなど保温を工夫します。

ハンドバス後は水分が蒸発するときに、皮膚の水分も蒸発して乾燥する可能性があります。入浴後にクリームなどの保湿剤で保護することが保温のためにも大切です。入浴剤を入れてハンドバスをおこなえば、入浴後の保湿ケアが省けプラスの効果も楽しむことができます。

キッチンにあるものを使って手軽に楽しめるハンドバス入浴剤をご紹介しましょう。

ハンドバスを楽しくする入浴剤

バスタブで全身浴する時も入浴剤は楽しみですが、家族の好みが違ったり、浴槽を痛めたりする心配があって思い切った冒険ができない方も多いですよね。

そんな時、一人で手軽にできるハンドバスやフットバスはどんな入浴剤も思い切り楽しめるとっておきのリラックスタイムにできます。

オイルハンドバスでしっとり保湿

材料:植物油ティースプーン1/2杯(キッチンにあるエクストラバージンオリーブオイルやパスタ用のグレープシードオイルなど添加物を含まないでもOK。アロマテラピー用のキャリアオイルがあればどの種類でもOK。)

オイルハンドバスの方法

  1. ボウルに40~42度のお湯をはる
  2. お湯にオイルをたらしてよく混ぜる
  3. 指のまたなど隅々までオイルバスがいきわたるようにマッサージしながら手を浸す
  4. 軽くタオルドライする

お湯にオイルを垂らすだけで、温めながら表皮にオイルの膜をはり、そのまま軽くタオルドライするだけで保湿クリームいらずのしっとりすべすべが続きます。キッチンで洗い物をした後に、深めのボウルにお湯をはり、ほんの数分オイルハンドバスをおこなえば手荒れを防ぐ効果は抜群です。バスタブでおこなうとお掃除が大変ですがボウルでおこなうハンドバスなら片付けも楽々です♪

口に入っても安心なオイルを使用することで、赤ちゃんがママの手をなめてしまっても、お料理する時食材に触れても安心です。

アロマハンドバスで安眠とリラックス

材料:植物油ティースプーン1/2、精油1~3滴、ボウルとお湯

アロマハンドバスの方法

  1. 植物油ティースプーン1/2に精油を1~3滴垂らす
  2. ボウルに40~42度のお湯をはる
  3. お湯に1をたらしてよく混ぜる
  4. アロマを感じながら深呼吸して5分以上入浴できるとリラックス効果が高まります
  5. 軽くタオルドライする

アロマハンドバスの良いところは、精油によるアロマテラピー効果を期待できることです。蒸気とともに鼻から入った精油は、脳へ信号を送るとともに肺から血中に入り全身へと送られます。5分以上目を閉じて香りを味わいながら深呼吸すると、副交感神経優位になりストレス解消にも効果的です。ただし精油成分が皮膚表面に付きますし、香りがしますので、日中すぐにお料理をする時などは向きません。

ソルトハンドバスで皮膚のバリア機能を高める

材料:天然塩小さじ2杯、ボウルとお湯

ソルトハンドバスの方法

  1. ボウルに40~42度のお湯をはる
  2. お湯に天然塩をたらしてよく混ぜる
  3. 手首の上5センチくらいまでつけて温まるまで手を浸す
  4. 軽くタオルドライする

精製されていない天然塩にはミネラルが豊富に含まれています。特にマグネシウムは保湿効果、皮膚の修復作用、皮膚のバリア機能を高めるために有効で、皮膚の水分を保持する役割に大きく関わっています。アトピー治療などに海水温入浴などが勧められるのも海水のミネラルの効果によるものです。ただ、少しでも傷があるとしみて痛いというのが難点で、アトピーの方はかゆいより痛い方がましということで、苦痛に耐えながら入浴される方も多いようです。手が荒れているかたはご注意を。

シュガーハンドバスで手荒れも痛みなくケア

材料:天然砂糖小さじ2杯、ボウルとお湯

シュガーハンドバスの方法

  1. ボウルに40~42度のお湯をはる
  2. てのひらに天然砂糖をのせお湯でしめらせる
  3. かさつきがきになる部分に軽くクルクルとすりこむ
  4. お湯に手首の上5センチくらいまで浸す
  5. 軽くタオルドライする

砂糖には傷の治りを早める効果があり、日本でも昔は床ずれの治療に活用されていたといいます。塩のハンドバスは少しでも傷があるとしみて痛いのですが、砂糖は刺激がほとんどありません。肌があれて硬くなった皮膚の保水力も高める効果が期待でき、手荒れでお悩みの方は試す価値がありそうです

ハーブハンドバスで世界中の薬湯を楽しめる

材料:ドライハーブ大さじ2、ガーゼまたはだしパック、耐熱ボウルとお湯

ハーブハンドバスの方法

  1. ガーゼまたはだし用のパックにドライハーブをいれます
  2. 耐熱ボウルに1をいれ、上から沸かしたお湯をそそぎます
  3. ボウルの半分くらいにお湯をそそいで2、3分放置します
  4. その上からお湯をそそぎ、お湯加減を調節します
  5. 手首の上5センチくらいまで浸します
  6. 温まったら軽くタオルドライします

菖蒲湯など、植物をお湯にうかべた薬湯は日本の歴史ある風習ですね。今の日本では世界中の薬草が手軽に手に入るので、あらゆるハーブ湯を楽しむことができます。ハーブティとして買ったドライハーブが少し古くなったら、入浴剤として活用できます。庭でハーブを育てている方は、生のフレッシュハーブを使ったハンドバスも楽しめます。ハーブにも精油成分は含まれていますが、濃度が低いため皮膚刺激が少なく、おだやかな作用を楽しむことができます。

クレイハンドバスでデトックス。関節痛にも

材料:フレンチクレイ大さじ1、ガラスボウルとお湯

クレイハンドバスの方法

  1. ガラスボウルにクレイ大さじ1を入れてお湯を大さじ2程度いれてしめらせます
  2. しばらくたってクレイ全体に水分がいきわたったら、少しずつお湯をいれて溶かします
  3. お湯の中で、関節にしみわたるように、クルクルマッサージしながら入ります
  4. 温まったら軽くタオルドライします

ハンドバスに使用するクレイは天然の粘土質から採掘された粘土を乾燥させたパウダーで、採掘場所によって成分や組成がことなり、目的にあわせて選びます。クレイ全体の特徴としてミネラルが豊富で吸着作用とデトックス作用が強いことがあります。毛穴の汚れをとる作用から、フェイシャルクレイマスクが有名です。ハンドバスで特筆したいことは、痛みが出やすい関節は老廃物がたまりやすいところであり、クレイのハンドバスをすることで代謝を促す効果を期待できるところです。ただしクレイによってはタオルドライの後すぐ保湿ケアをしないと乾燥する場合もあります。はじめての方は、ベビーバスにも使用するフレンチクレイの白かピンクから始めると良いでしょう。

ハンドバスで手が温まる理由

お湯に手を浸すことで、指先までの血液を直接温めることができます。毛細血管の隅々まで温かい刺激が加わることで、ゴースト血管をよみがえらせる期待ができます。また、手の甲側のくるぶしの間にある「陽池」というツボを温めて刺激することで指先への血行が促進されます

また、手首には、脈をはかるときに触れる橈骨動脈の他、橈側皮静脈、尺側皮静脈、手背皮静脈など、体表に近い部分を走る血管が集中しており、手首を通る血管を温めることで、手だけでなく体も温めることができます。ただし体全体を温めるには40~43度の温度をキープして15分程度かかるでしょう。体全体を温める目的ならば、全身浴または足浴のほうが向いています。ハンドバスは首こりや肩こりなど上半身の緊張を和らげることに向いています。

目的別ハンドバス

今すぐ手を温めたい時に

赤ちゃんのお世話をする時や看護、介護、セラピストなど温かい手でケアをおこないたい時、今すぐ温めたい時は、シンクで手首にある陽池にお湯を流し続けるとポカポカに。お湯を流し続けるのはもったいないので、ボウルにためて、その場でハンドバス!

起床時の指のこわばりに

ホルモンバランスの関係や加齢などにより、起床時の手のこわばりがツライ方は、アロマ+クレイハンドバスがおすすめ。クレイはフレンチクレイのホワイトかピンク。精油はクラリセージ精油やゼラニウム精油、ローズ精油などホルモンバランスを整えるものが良いかもしれません。優雅な一日のスタートになりそうですね

手の乾燥に

水仕事などで荒れやすい手指を乾燥から守るために温めることが効果的。砂糖をお湯でしめらせたシュガースクラブで、乾燥がきになる部分や関節をクルクルマッサージしながらのシュガーハンドバスでしっとりをキープ。仕上げにお湯に植物オイルを数滴垂らしてよく混ぜるだけで、お肌に潤いをとじこめて、入浴後のクリームなしでOK!

熟睡したい時に

考え事で頭がいっぱいの時は、就寝前にハンドバスをおこなうことで、脳の緊張を緩め質の良い睡眠が期待できます。安眠効果の期待できるオレンジスイート精油や真正ラベンダー精油、カモミールローマン精油など自分の好きな香りで腹式呼吸しながらアロマハンドバスを楽しむと良いでしょう。(精油によって禁忌が異なります)

全身浴が体力的に難しい場合

全身浴が無理な場合は、手をお湯で温めながら洗うなど、ハンドバスは看護や介護の現場で活用されています。ホワイトクレイを使ったクレイハンドバスは、お肌の汚れを吸着し清潔にするのにぴったりです。

風邪をひきそうな予感の場合

風邪をひきそうな予感の段階の場合、睡眠前にソルトハンドバスをおこなうと体温を上げて質の良い眠りで免疫力を上げて朝にはスッキリ!

風邪が治ったけれど全身浴では体力を消耗しそうな場合

風邪が治ったばかりの時で冬場など気温差が激しい時は全身浴よりフットバス、ハンドバスを組み合わせると体力を使わずに体を温められます。お茶で飲むのも美味しいレモンバームですが、強壮、発汗、抗菌、抗ウイルス効果も期待でき、ハンドバスをしながらただよう香りには落ち込んだ氣持ちをひきあげる効果もあり、早く復活できそうですね

 まとめ

手をお湯につけるだけの簡単なハンドバスですが、起床時の指のこわばりや、手指の乾燥、安眠などたくさんの効果が期待できます。

今すぐ温かい手をつくりたい時は、ゆったりと深呼吸しながら、シンクで手を洗う要領で手首の陽池にお湯を流し続けるとすぐにポカポカに。

でも流し続けるのはお湯がもったいないので緊急以外はハンドバスという形で、手首の上5センチまでのんびりゆったり温めると副交感神経が優位になり温かさも持続します。

新湯のハンドバスの場合は、入浴後に保湿ケアを忘れずに。

オイル、塩、砂糖、ハーブといったキッチンにあるものを入浴剤にして保湿効果を高めれば温めながら手のお手入れもできちゃいます。

本格的なナチュラルケアを楽しむのならアロマテラピーやクレイセラピーをとりいれると良いですね。

精油やクレイは禁忌も多いので、奥の深いハンドバスの入浴剤については、またあらためてまとめてみたいと思います。

今すぐ手を温めたい時のハンドバス、皆さんにぴったりの方法がみつかりますように!

 

文:日本エナジーハンド協会 宝官 明子