ハンドバスとは?基本のやり方と効果・6種の応用編

ハンドバスとは手のお風呂。指先から手首の上まで、またはヒジまでをお湯につける部分浴のことです。

今すぐ手を温めたい時、お湯に手を浸すハンドバス(手浴・てよく・しゅよく)はとても効果的です。

朝の手のこわばりを和らげたり、温かい手で触れたい時、清潔と美しさを保つためなど美しい手を作る効果と、質の高い睡眠のための安眠効果が期待できます。

お湯だけでできる簡単なハンドバスから、優雅なリラックスタイムのハンドバスまで、様々な楽しみ方をご紹介します。

ハンドバスに必要なもの

  • 深めのボウル、洗面器、洗い桶、鍋などお湯をいれる容器
  • お湯(40~43℃)
  • バスタオルや防水シーツ
  • タオル(手ふき用)
  • 保湿効果のある入浴剤または保湿クリーム

基本のハンドバスの方法

①防水シーツやバスタオルで濡れても大丈夫な環境をつくります

キッチンや洗面所でおこなうと防水シーツは不要。簡単にできる方法をまとめました⇒ハンドバスをキッチンで楽しむ5つの簡単温活術

①ボウルに熱めのお湯をはり、その中に手首の上5センチくらいまでお湯につけます。

②手首の上にあるツボ、陽池までしっかりお湯につけて温めます。

手の指を温めるツボ(指間穴・虎口)を刺激しながら入ると、更に温まります。手を温めるツボはこちら⇒ポカポカの温かい手になるツボ

リラックスを目的にハンドバスをおこなう場合は5分以上楽な姿勢で入れるような体制をつくるのがポイントです。冬期はすぐにお湯の温度が下がってしまうので、ラップやタオルでふたをするか差し湯を用意しておくと良いでしょう。

ハンドバスに期待できる効果

寝ている間に毛細血管が修復される

・安眠効果(寝付きをよくする、睡眠の質を高める)

・指先まで毛細血管を増やすために(ゴースト血管の予防・修復)

・脳のリラックス(ストレスを減らしポジティブマインドへ)

・手指の清潔を保つために(看護・介護・子育て)

・指関節の血行を促して痛みの予防

・手荒れ予防

・首肩のコリなど上半身の緊張を和らげる

手首には、脈をはかるときに触れる橈骨動脈の他、橈側皮静脈、尺側皮静脈、手背皮静脈など、体表に近い部分を走る血管が集中しており、手首を通る血管を温めることで、手だけでなく体も温めることができます。ただし体全体を温めるには40~43度の温度をキープして15分程度かかるでしょう。体全体を温める目的ならば、全身浴または足浴のほうが向いています。ハンドバスは首こりや肩こりなど上半身の緊張を和らげることに向いています。

ハンドバスの注意

・入浴後の乾燥に注意。

温まって血管が緩んだ後は、いったん縮みます。体力がない時のハンドバスでは、必要以上に体温が奪われないようにタオルでしばらく包んだままにするなど保温を工夫します。ハンドバス後は水分が蒸発するときに、皮膚の水分も蒸発して乾燥する可能性があります。入浴後にクリームなどの保湿剤で保護することが保温のためにも大切です。入浴剤を入れてハンドバスをおこなえば、入浴後の保湿ケアが省けプラスの効果も楽しむことができます。

・お湯の温度に注意

50度で2分、46度で30分で低温火傷の可能性があります

・発熱、急性の炎症、乾いていない傷がある時

自分以外のハンドバスをする時は禁忌です

ハンドバスの種類

バスタブで全身浴する時も入浴剤は楽しみですが、家族の好みが違ったり、浴槽を痛めたりする心配があって思い切った冒険ができない方も多いですよね。そんな時、一人で手軽にできるハンドバスはどんな入浴剤も思い切り楽しめるとっておきのリラックスタイムにできます。入浴剤で目的も効果も様々なハンドバスの種類をご紹介します。

オイルハンドバス

オイルハンドバスとは~フィトセラピーで潤いと美肌を

植物の恵み、低温で抽出された栄養たっぷりの植物油はそのままで美容液になります。お湯にオイルを垂らすだけで、温めながら表皮にオイルの膜をはり、そのまま軽くタオルドライするだけで保湿クリームいらずのしっとりすべすべが続きます。キッチンで洗い物をした後に、深めのボウルにお湯をはり、ほんの数分オイルハンドバスをおこなえば手荒れを防ぐ効果は抜群です。バスタブでおこなうとお掃除が大変ですがボウルでおこなうハンドバスなら片付けも楽々です♪口に入っても安心なオイルを使用することで、赤ちゃんがママの手をなめてしまっても、お料理する時食材に触れても安心です。

オイルハンドバスの材料

●植物油ティースプーン1/2杯

キッチンにあるエクストラバージンオリーブオイルやパスタ用のグレープシードオイルなど添加物を含まないでもOK。アロマテラピー用のキャリアオイルがあればどの種類でもOK。

オイルハンドバスの方法

  1. ボウルに40~42度のお湯をはる
  2. お湯にオイルをたらしてよく混ぜる
  3. 指のまたなど隅々までオイルバスがいきわたるようにマッサージしながら手を浸す
  4. 軽くタオルドライする

アロマハンドバス

ハチミツには保湿作用がある

アロマハンドバスとは~アロマテラピーでストレスも解消

アロマハンドバスとは、精油を使ったハンドバスのことです。精油は水に溶けないので、専門の乳化剤を使用するか、脂溶性の食品(植物油、牛乳、ハチミツ等)に精油を溶かして使います。アロマハンドバスの良いところは、精油によるアロマテラピー効果を期待できることです。蒸気とともに鼻から入った精油は、脳へ信号を送るとともに肺から血中に入り全身へと送られます。5分以上目を閉じて香りを味わいながら深呼吸すると、副交感神経優位になりストレス解消にも効果的です。ただし精油成分が皮膚表面に付いて香りがしますので、すぐにお料理をする時などは向きません。

アロマハンドバスの材料

・精油を溶かすためのベース(下記いずれか1種類でOK)

植物油の場合小さじ1/2

牛乳の場合大さじ1

ハチミツの場合小さじ1

・精油1~3滴

 アロマハンドバスの方法

  1. ベースに精油を1~3滴垂らす
  2. ボウルに40~42度のお湯をはる
  3. お湯に1をたらしてよく混ぜる
  4. アロマを感じながら目を閉じ深呼吸して5分以上入浴できるとリラックス効果が高まります
  5. 軽くタオルドライする

 

ソルトハンドバス

海水はお母さんの羊水の成分に酷似している

ソルトハンドバスとは~タラソテラピーで生まれ変わる

タラソテラピーとは海洋療法のこと。天然塩にはミネラルが豊富に含まれており、タラソテラピーでもソルトを使います。特にマグネシウムは保湿効果、皮膚の修復作用、皮膚のバリア機能を高めるために有効で、皮膚の水分を保持する役割に大きく関わっています。アトピー治療などに海水温入浴などが勧められるのも海水のミネラルの効果によるものです。ただ、少しでも傷があるとしみて痛いというのが難点で、アトピーの方はかゆいより痛い方がましということで、苦痛に耐えながら入浴される方も多いようです。手が荒れているかたはご注意を。

ソルトハンドバスの材料

天然塩小さじ2杯

ソルトハンドバスの方法

  1. ボウルに40~42度のお湯をはる
  2. お湯に天然塩をたらしてよく混ぜる
  3. 手首の上5センチくらいまでつけて温まるまで手を浸す
  4. 軽くタオルドライする

 

シュガーハンドバスで手荒れも痛みなくケア

シュガーハンドバスとは~手荒れを痛みなくケア

砂糖には傷の治りを早める効果があり、日本でも昔は床ずれの治療に活用されていたといいます。塩のハンドバスは少しでも傷があるとしみて痛いのですが、砂糖は刺激がほとんどありません。肌があれて硬くなった皮膚の保水力も高める効果が期待でき、手荒れでお悩みの方は試す価値がありそうです

 シュガーハンドバスの材料

上白糖小さじ2杯

シュガーハンドバスの方法

  1. ボウルに40~42度のお湯をはる
  2. てのひらに天然砂糖をのせお湯でしめらせる
  3. かさつきがきになる部分に軽くクルクルとすりこむ
  4. お湯に手首の上5センチくらいまで浸す
  5. 軽くタオルドライする

ハーブハンドバス

ハーブハンドバスとは~ハーブ療法は古代から続く伝統の薬湯

菖蒲湯など、植物をお湯にうかべた薬湯は日本の歴史ある風習ですね。今の日本では世界中の薬草が手軽に手に入るので、あらゆるハーブ湯を楽しむことができます。ハーブティとして買ったドライハーブが少し古くなったら、入浴剤として活用できます。庭でハーブを育てている方は、生のフレッシュハーブを使ったハンドバスも楽しめます。ハーブにも精油成分は含まれていますが、濃度が低いため皮膚刺激が少なく、おだやかな作用を楽しむことができます。

ハーブハンドバスの材料

  • ドライハーブ大さじ2
  • ガーゼまたはだしパック

ハーブハンドバスの方法

  1. ガーゼまたはだし用のパックにドライハーブをいれます
  2. 耐熱ボウルに1をいれ、上から沸かしたお湯をそそぎます
  3. ボウルの半分くらいにお湯をそそいで2、3分放置します
  4. その上からお湯をそそぎ、お湯加減を調節します
  5. 手首の上5センチくらいまで浸します
  6. 温まったら軽くタオルドライ

クレイハンドバス

大地の恵、クレイ

クレイバスとは~デトックスと関節痛に

ハンドバスに使用するクレイは天然の粘土質から採掘された粘土を乾燥させたパウダーで、採掘場所によって成分や組成がことなり、目的にあわせて選びます。クレイ全体の特徴としてミネラルが豊富で吸着作用とデトックス作用が強いことがあります。毛穴の汚れをとる作用から、フェイシャルクレイマスクが有名です。ハンドバスで特筆したいことは、痛みが出やすい関節は老廃物がたまりやすいところであり、クレイのハンドバスをすることで代謝を促す効果を期待できるところです。ただしクレイによってはタオルドライの後すぐ保湿ケアをしないと乾燥する場合もあります。はじめての方は、ベビーバスにも使用するフレンチクレイの白かピンクから始めると良いでしょう。冬場の温活にはレッドクレイもオススメ。

クレイバスの材料

・フレンチクレイ大さじ1
・ガラスボウル(クレイを扱う時は金属は使えません)

クレイハンドバスの方法

  1. ガラスボウルにクレイ大さじ1を入れる
  2. 水またはお湯を大さじ2程度いれてクレイをしめらせる
  3. クレイ全体に水分がいきわたったら少しずつお湯をいれて溶かす
  4. お湯に手を入れる(関節をクルクルマッサージ)
  5. よく温まったら軽くタオルドライして完了

 

 まとめ

ボウルとお湯があれば簡単にできるハンドバスですが、起床時の指のこわばりや、手指の乾燥、安眠などたくさんの効果が期待できます。

手首の上5センチまでのんびりゆったり温めると副交感神経が優位になり温かさも持続します。

新湯のハンドバスの場合は、入浴後に保湿ケアを忘れずに。

オイル、塩、砂糖、ハーブといったキッチンにあるものを入浴剤にして保湿効果を高めれば温めながら手のお手入れもできちゃいます。

本格的なナチュラルケアを楽しむのならアロマテラピーやクレイセラピーをとりいれると良いですね。

精油やクレイは禁忌も多いので、奥の深いハンドバスの入浴剤については、またあらためてまとめてみたいと思います。

ハンドバスを用意する時間もない!という時はレンジでホットタオルを作ってビニール袋にいれたホットタオルパックをどうぞ!

いざという時も役立つホットタオルパックの作り方
 

文:日本エナジーハンド協会 宝官 明子