使い捨てカイロで火事に?発熱の仕組みと捨て方

いざという時とても便利な使い捨てカイロ。封を切るだけでこれだけの熱が出るなんて不思議ではありませんか?そして、捨て方を間違うと火事になる?というウワサもあり、使い捨てカイロの発熱の仕組みと捨て方についてまとめてみました。

使い捨てカイロとは

最高温度は66度、平均温度は52度、40度以上の持続時間はなんと約20時間という便利で頼もしい温めグッズ。製品によっては高温が24時間以上続くものも出ているようです。

この高温が発生する仕組みは、鉄の化学反応によるものだそうです。

カイロの中身の半分以上が鉄粉(純鉄)で、封をあけて空気に触れることで酸化がおこり酸化鉄(水酸化第二鉄)になる時に発熱する仕組み。

出典:きりばいhttp://www.kiribai.co.jp/feature/detail.html?fe=105

使い捨てカイロの成分

鉄粉:酸化して発熱するための主材

水:鉄粉がさびる速度をはやめる

バーミキュライト(ヒル石):観葉植物の保水土としてしられているバーミキュライト。

活性炭:空気をとりこんで酸素の供給を促す

塩類:酸化の速度を速める

半分以上が鉄ということは、金属扱い?燃えないゴミなの?というゴミの分別に疑問がうかびますね。しかも発熱するのなら、燃えやすいものと一緒にゴミに出したら火事になるのは?という心配も。

使い捨てカイロの捨て方

使い捨てカイロの捨て方はずばり、お住まいの市町村によって違います!燃えるゴミの場合も燃えないゴミの場合もあるようです。

「カイロ 分別」+お住まいの市町村名で検索すると答えが出てきます。

では燃えるゴミで分別する場合、まだ温かい鉄のゴミを紙ゴミと一緒にゴミ箱に入れても、火事になったりしないのか心配になりますよね

使い捨てカイロを紙と一緒に捨てても火事にならない?

結論からいうと、自然発火の可能性は極めて低いと思われます。

鉄粉の発火点は315~320度。使い捨てカイロ自体を放置していても自然に発火する可能性はほぼなし。

もし、使い捨てカイロを未使用のままゴミ箱に捨てて、何かの拍子で袋から出て発熱が始まったとしても最高温度は60度代で、良く燃えるイメージの新聞紙でも290度ある発火点には到達しません。紙を燃やしてしまうほど高温になることは考えにくいことです。

灯油やシンナーが染みこんでいる新聞紙をまいてお布団に入れる・・とか条件が整わなければ発火させるのは難しそうです。

使用期限が切れていても充分使用できますので、未使用で捨てずに封をあけて発熱させ、充分に熱が下がってから捨てるのが良さそうです。

とはいえ60度にもなる発熱グッズですから肌に直接貼るのは厳禁です。

使用上の注意にも、低温やけどへの注意、こたつや布団で使わないこと、長時間使わないことなどが明記されています⇒使い捨てカイロで冷え性が悪化?長期使用が危険な5つの理由

使い捨てカイロの再利用

使い捨てカイロの成分には活性炭が含まれていますので、使い終わって捨てる前に、消臭グッズとして再利用するのもオススメです。

「活性炭とは、大部分の炭素の他、酸素水素カルシウムなどからなる多孔質の物質であり、その微細な穴(細孔)に多くの物質を吸着させる性質がある。(出典:ウィキペディア)」

活性炭の小さな穴に、匂いが吸着されて消臭効果が期待できる、というわけです。

使い方は簡単で、使い終わった使い捨てカイロをそのままクツに入れておくだけでOK。

でも使い捨てカイロの成分のうち活性炭はごく一部で、一定量以上は吸着しませんので、捨てる前に入れておいて、次にクツを履く時にゴミ箱へ・・というサイクルが良いかもしれません。

まとめ

使い捨てカイロとは、鉄粉が空気に触れて酸化することで発熱する化学反応を利用した温めグッズ。

鉄剤が主成分ですので、使い終わった後の捨て方が気になりますが、それはお住まいの市町村で違うので検索してみてくださいね。

また、発熱するためにゴミの捨て方を間違えると火事になるのでは?と心配する声もありますが、その可能性は限りなく低いようです。

使い終わった後はすぐにゴミ箱に捨てずに、クツの中に入れておくと脱臭効果が期待できます。捨てる前にもうひとがんばりしてもらって、心置きなくゴミ箱へ!

屋外のイベントや仮設住宅などで出張トリートメントやホットケアでも活躍する使い捨てカイロ。

正しく使いきりたい!と考えて調べてみました。皆さまも?が解消されれば嬉しいです。

文:一般社団法人日本エナジーハンド協会 宝官明子